 MOT(技術経営)とMIT、理系のMBA
MOTの定義
MOTとはManagement of Technologyの略で、技術経営あるいは技術マネジメントと訳されており、技術に立脚する事業を行う企業・組織が、持続的発展のために、技術が持つ可能性を見極めて事業に結びつけ、経済的価値を創出していくための戦略を立案・決定・実行することです。技術者向け、理系向けのMBAと一般的に言われています。MOTの真髄は技術に立脚した戦略立案よりも技術開発に適応する組織開発や知識経営が主体となっています。MOT以外にもTechnology
Management、Engineering Management、IT Managementなどが技術経営の意味で使われています。
日本でもようやく知られだし、各大学がコースを設置しだしたMOTですが、このWEBページを割いてご紹介しているのはいろいろな思い入れがあるからです。
私(山口幸司、留学/キャリアコンサルタント)自身シドニー大学のMOTコースを修了し(今はコースがなくなってしまいましたが・・・シドニー大学は現在ではITマネジメントのみに特化しています)、技術のマネジメントあるいは技術のマーケティング(どちらかというと私はこちらの方が強く、専攻は「Marketing
of TechnologyあるいはMarketing on
Technology」と紹介していました)を学び多くのことを得ました。 今はモノのマーケティングではなくサービスのマーケティングに携わっていますから直接関わりがないように思われますが、技術経営の考え方は常に私のベースにあり、新しいサービスを考えるときは非常に役に立っています。実際クラスで使った1000ページ以上の、枕にもなりそうな教科書(ハーバード大学の出版ではありますが)には、理論と実際のビジネス現場での成功と失敗事例がケースとして豊富に盛り込まれており、今でも辞書的に使うこともあります。(実際私の教授であるシュワルツ教授も「100ドルの教科書に1000万ドルのアイデアが詰まっている」と仰っていました。100万ドルだったかな?)
また何より、技術立国ニッポンとして絶対に必要な考え方だと思うので、理系、技術者の方に是非お勧めしたい、ということもあります。日本は長年その技術面での国際競争力はトップクラスにありますが、トータルでの国際競争力は年々下がってきています。この国際競争力指標にはいろいろな要因が絡み合っていますが、日本がその高い技術力を活かしきっていない、商品化、実用化できていない、ということも一因と言えるでしょう。技術経営はこのギャップを埋める為の考え方です。すごく簡単に言えば、技術者は「良いものを作ろう」となりがちですが、マーケティングの考え方も学んで「売れるもの、(皆が)欲しいものを作ろう」という考え方を持って技術開発にのぞんでいく、ということです。
さらにもっと深く掘り下げれば、技術者特有の「良いもの」を、消費者の利益に如何に転化させるか、ということを考えていくか、という視点です。
実は(というかやはり)この技術マネジメントの考え方はアメリカ生まれです。スタンフォード大学やマサチューセッツ工科大学が大学院レベルでMOTプログラムを提供しています。ただ、留学生にとっては現時点では企業派遣でないと入学できず、また入学自体も狭き門となっています。その点はオーストラリアの各大学はオープンになっていますからどんどんチャレンジして頂きたいと思います。是非オーストラリアでMOTを学び、英語とビジネス感覚にも精通し、国際感覚もあるエンジニアを目指していただければ、と切に願います。そしてそういう人が増えれば今世紀の日本の競争力も決して悲観することはないと信じています。
お勧め大学院一覧
Management
of Technology
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クイーンズランド工科大学
クイーンズランド大学
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