留学on the Road 〜行き当たりばったりでも道は続く〜
〜プロローグ〜 |
 大学も最終学年、就職も決まり卒論も早めに出した僕は、寒くまだ薄暗い11月の早朝、オーストラリアへ旅立つ為に空港へ向かった。1年前に1ヶ月ほど安宿旅行したオーストラリアが楽しかったからだ。卒業旅行というわけだ。
卒業旅行についてはいくつか候補はあった。ヨーロッパを周りエジプトやモロッコなどの北アフリカまで行くプラン、カナダからアメリカ、メキシコへ縦断ドライヴなど。しかし北半球は冬に入ってくるという理由もあり、夏に向かうオーストラリアでそこを一周しよう、というプランに決めた。1年前の旅行で沢山の旅人とであったことが楽しかったということも理由の一つだ。
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| オーストラリアと僕の関係 |
 オーストラリアは僕にとって縁があるようなないような、そんな国だった。はじめて外国を意識したのはアメリカだったが、外国に行くことを始めて意識した国はオーストラリアだった。
ワーキングホリデー制度がはじまってまもなく、当時中学生だった私に、父が勧めたのが「将来こういう制度を利用してカナダとかオーストラリアとか行くのも面白いよ」ということだった。すぐにその気になり「地球の歩き方・オーストラリア」を購入、隅々まで読んだものだった。また英語も好きだったことから、オーストラリア大学留学も考え始めた。単なるイメージだが、太陽の降り注ぐクイーンズランド州の州都ブリスベンのクイーンズランド大学に行くんだ、と勝手に決めていた。
しかし高校に入り、進学校だったもののその中では落ちこぼれ、オーストラリア留学どころの話ではなくなってきた為、そんな話はいつの日か自分の意識の中から消えてしまった。
それでも浪人しながら英語数学などはしっかり頑張って成績も上がり、一応名門私大に合格し、日本での大学生活を送ることになった。特に海外への興味を再燃させたわけではないが、交換留学生と交流したりすることはあった。英国大学留学から、さらに交換留学して日本にやってきたスペイン人の彼女なんてのも出来たりした。日本語ペラペラなため、特に英語が伸びたわけでもないが。
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